旅のルーマニア

ルーマニア旅行のための手引き

ドナウ川に架かる橋を歩いてルーマニアに入国しよう


ルーマニアとブルガリアの国境

大雑把に説明するとルーマニアとブルガリアの国境はドナウ川です。ただドナウ川は黒海に向かう途中で大きくルーマニア方面に蛇行し、最後に大きなデルタ地帯を作るので、黒海沿岸では両国の国境は地続きになります。

21世紀になってからルーマニアのカラファトという町とブルガリアのヴィディンの間に橋が建設されたので、現在ルーマニア・ブルガリア間には橋が2つ架かっています。

ドナウ川を歩いて渡る

古い方の橋はルーマニアのジュルジュウとブルガリアのルセを結んでいる橋で、開通は1954年のことだったそうです。正式名称はルーマニア語から訳すと「ジュルジュウ-ルセ親善橋」、ブルガリアでは単に「親善の橋」です。橋の形状は2階建てで、下を鉄道が、上を自動車が走ります。

たまにこの橋の上を走る自転車を見ることもありますが、それでは徒歩で渡ることができるのでしょうか?

結論としては、原則として渡れるらしい、とここでは答えたいと思います。というのも、今回これからお知らせするようにブルガリア側からルーマニア側に歩いて渡ってきました。ですので、渡ることができたということはできます。また、数年前(5-10年前)にルーマニア側からブルガリアにこの橋を通って行ったことがあります。

しかし、一度ブルガリアからルーマニアに歩いて入ろうとして断られたことがあります。(これも5-10年前)。なぜと訪ねたところ、風が吹いているからというようなあいまいな答が返ってきたのを覚えています。天候が悪いときは危険なので通り抜けることができないのかもしれません。あるいは、国境警察の気分で決まるのかもしれません。そこはよくわかりません。

イメージ的には天気が良い昼間ならドナウ川を歩いて渡ることができそうです。

なお、Wikipediaによれば、橋の全長は2.8キロだそうです。両端のパスポートコントロール間を1時間弱で渡れます。

ドナウ川おすすめの渡り方

今回、ルセからジュルジュウに入って気がついたことがありました。ブルガリアからのほうがアクセスが良いのでおすすめできるということです。ジュルジュウから国境まで行く足がないので、ちょっと面倒です。ジュルジュウ駅(ブカレストからのバスもここに着く)から国境管理地まで2キロちょっとあるのですが、徒歩かタクシーしか選択肢がありません。
しかしブルガリアのルセ側なら、パスポートコントロールの目の前まで市バスで行くことができます。市内中心部から11番、12番など複数のバスで行けます。降りる停留所は「Dunav most(ドゥナフ・モスト」です。

パスポートコントロール

パスポートコントロールの場所は現在、橋を渡りきった両端にあります。そしてパスポートコントロール事務は、国境を渡りきった先のパスポートコントロールで1回だけ行います。これはどちら側から渡る場合も同じです。自動車で渡るときも渡りきった先で1回だけ入出国のスタンプを押してもらいます。

事務所内にルーマニアとブルガリア両国の国境警察がいて、出国と入国の手続きをまとめてやる仕組みです。

15年位前までは、橋の真ん中の国境線からそれぞれ数十メートルのところに国境警察の事務所が置かれ、どちらかの国を出国したあと、国境を渡りもう一つの国で入国手続きをしていました。(自動車の場合はちょっと違ったはずですが)。

歩道は狭いし危ない

ドナウ川 橋 国境

画像をご覧ください。これはブルガリア側から橋に入ってすぐの写真です。車道は片道1車線、歩道の幅は1メートルもない狭い通り道です。人とすれ違うのがちょっと窮屈なくらいの広さです。

また足元は、ところどころ穴があるので気をつける必要があります。今回は40-50センチ角の穴を見つけました。足を踏み外したら、そのままドナウ川か線路に落ちてしまいます。

また、下の画像をご覧になるとわかるように、一部歩道が非常に狭くなっています。ここは人がぎりぎり歩き抜けるという程度の幅しかありません。

なお、画像の中にある塔のようなものの後ろに小さな事務所があって、ここでパスポートの提示を求められました。

見るもの

ドナウ川

ドナウ川が街の中を通り抜けるブダペストなどと違い、ここのドナウ川は何もない田舎の川といった感じがいいのではないでしょうか?ブルガリアを旅行すると強く感じる「人はいない、何もない」感がここでも味わえます。

 

ドナウ川を徒歩で渡るメリット

2016年ころよりルセの会社Pegasusが定期的にアンリ・コアンダ空港(ブカレスト・オトペニ空港)-ブカレスト中心地-ルセのバスを出すようになりました。一日4本バスが出ています。所要時間は1時間半。

ただ季節によっては本数が減ったり、バスといっても定員20人弱の小さな車を使用しているので、定員を超過して乗れなくなる場合もあります。

このバス以外には、もう一つ別のバスと一日往復1本の電車があるだけです。ブカレストとルセは近いのですが、旅行者にとってはあまりアクセスが楽ではありません。

徒歩で渡るなら、バスの時間を気にする必要はありません。

また、バス・電車を使った場合、ブカレスト・ルセの交通費は50レイ程度です。Pegasusだと18-22ブルガリア・レヴァ。これは自動車に通行税が掛けられているからです。

徒歩でドナウ川を渡れば、もっと安くこの2都市を移動できます。ちなみに2018年7月現在、ジュルジュウ-ブカレストのバス料金は15-17レイ。ひところと比べてやや高くなったようにも思えますが、バスで国境超えするよりかなり安く済みます。

 

準備すること

どちら側から橋を渡ってもすぐ現地通貨が必要になる可能性がありますので、少額の訪問先通貨を用意しておきましょう。

ブルガリアに渡ると、すぐ両替所があり、ルーマニア・レイやユーロからブルガリア・レヴァに両替できますが、レートがよくありません。ブカレスト、ウニーリ広場周辺の両替所ではブルガリア・レヴァが買えるので、ここで調達しておくのが賢明です。

ブルガリアのルセ市内の両替所ではルーマニア・レイを扱っているところも多いので、ここである程度両替しておけばよいでしょう。


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