旅のルーマニア

ルーマニア旅行のための手引き

ルーマニアでのコミュニケーションとルーマニア語の挨拶


ルーマニアでのコミュニケーションは英語がいい

ルーマニア語は俗ラテン語の発展形ですので、文法的にフランス語やイタリア語に近いのは間違いありません。現在、 数百万人におよぶルーマニアの労働者がイタリア・スペインで働いている理由のひとつは、言葉が覚えやすいとことのようです。

が、そのことは例えばイタリア語がルーマニアで通用するということではありません。生活関連のボキャブラリーが非常に異なるため、レストラン等でもイタリア人客相手に食べ物の説明で苦慮しているウェイトレスを見かけたりします。

ルーマニアの人はフランス語やイタリア語の単語をある程度知っていますが、文を作れるほどその言葉に熟知している人はあまり多くありません。

1980年代までは、様々な状況からルーマニアの学生は英語を外国語として学びませんでした。学校で勉強したのは、ロシア語・フランス語・ドイツ語のどれかが普通だったようです。しかし、90年代に育った現在の40代以降の世代はほぼ英語を解します。人によって上手い下手はあるでしょうが、正確に話される英語は理解してくれますし、大雑把に言って、日本の「英語が得意な自称国際ビジネスマン」の平均よりは英語が上手だと思います。

発音に関しては、外国人によくあることですが、”r”の音の発音がちょっと違うんじゃないかと思うケースは多いでしょう。また母語に相当する発音がないため、”th”の発音が苦手です。

わたしはここまで、ルーマニアでは英語でコミュニケーションするよう推奨してきました。その理由は実は単にそれが通じるということだけではありません。

ルーマニアの若い人は英語を話したくてしょうがない人たちなのです。その相手がたとえ英語を母国語とする人でないとしても。

極論すれば多くの人が、英語で話しかけられることを待っているような状態です。それが何故なのかはこの項では分析しませんが、ルーマニア人は英語で会話する機会を待っていると思ってもらって間違いありません。ルーマニアに行ったら、どんどん英語で話しかけてみて下さい。

 

一般的に外国人とのコミュニケーションの問題はカタカナ英語とオヤジギャク

ビジネスで外国に行くならともかく、観光が目的であるならそれほど複雑なコミュニケーションは必要ないはずです。

アレがほしい
コレはいらない
ソレはいくらか?
どこでお金を払うのか?

基本的なフレーズは中学校卒業までに習っているものであり、それをおさらいするのに何日も掛かるようなものではありません。

自分の乗っている電車が正しいか?タクシーでどこに行きたいか?それらを確認あるいは指示しようと思ったら、長くて正確な文を頭の中でひねり出すよりは、必要な部分だけ切り取って説明したほうが通じやすいでしょう。お互い英語のネイティブではないのですから。

通じないのは和製英語やその複合語。「レジ袋下さい」というのはちょっと難しそうな気がしませんか?「ガーニッシュはポテトフライにして下さい」とか。

また「自称国際ビジネスマン」の日本人は、ウェイトレスは自分の「ブリリアントな」ユーモアで笑うものだと勘違いしている人が多いようです。日本人のサラリーマン、おっと間違えました、「国際ビジネスマン」の笑いは残念ながらダジャレがベースになっていて、ユーモアとかウィットとは関係無いものばかりです。自分の日本語感覚をベースにしたダジャレで他人が笑うに違いないと妄想するのはキャバクラにいったときだけにして下さい。また店員さんの個人的なことを質問するのは嫌がられます。セクハラおやじ感覚は通用しません。

 

覚えておきたいルーマニア語

さて本題です。前置きが長くなってしまいましたが、やっとここにたどり着きました。

わたしはルーマニアでは英語を話すことを推奨するものですが、挨拶だけはルーマニア語がいいのではないかと思います。どんなシチュエーションでも、最初にあったとき、立ち去るとき、そして感謝の言葉の3つだけは現地語を使ったほうが好感度が高いと思います。発音がどうという問題ではありません。これらの挨拶が使われる場面で聞き間違えられることはほとんどないだろうと思います。

 

それではまず、「おはようございます」、「こんにちは」「こんばんは」から。

おはようございます  bună dimineaţa   ブナ・ディミニアツァ
こんにちは      bună ziua      ブナ・ジウワ
こんばんは     bună seara      ブナ・セアラ
ああ、どうもどうも   bună        ブナ

カタカナは発音を正確に表していないかもしれませんが、これで通じます。教科書的な説明では、”bună ziua”を使うのは朝10時ころから夕方4時ころまでということのようです。冬ならそれでもいいのですが、夏の4時ころは真昼ですので、実際は夏場は6時ころまでは”bună ziua”でいいのではないでしょうか?

 

次に「さようなら」です。

さようなら   la revedere     ラ・レヴェデーレ

“l”と”r”が混ざっているため、ちょっと発音しにくいですが、最初だけが”l”です。元々の意味は「また会うときまで」といった感じですので、今後二度と合わない人にこのように言うのは正しくないような気もしますが、実際は別れの言葉はいつもこれです。

 

最後に「ありがとう」です。

ありがとう  mulţumesc     ムルツメスク

本当はかなり発音しにくいです。ですがカタカナ通りで十分です。これが通じないことはまず考えられません。ネイティブの人がこれだけしか言わないとちょっと素っ気なく感じますが(「ムルツメスク」の後に何か付け加えることが多い)、外国人ならこれで十分。絶対相手は喜んでくれます。

店やレストランに入ったら、最初の「ブナ・ジウワ」で売り子やウェイトレスの心を掴んで下さい。それから英語で注文するのが喜ばれます。


2 Comments

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  1. はじめまして。
    来月、ルーマニアへの観光を予定しております、蔵山と申します。
    過去に日本へ遊びに来た友人が現地にいるのですが、観光によい場所や現地のことがよくわかっておらず、こちらのサイトを参考にさせて頂いております。
    また、新しい記事を楽しみにしております。
    質問などがあれば、ご質問させていただくことは可能でしょうか?
    宜しくお願いいたします。

    1. 蔵山様へ。お返事遅くなりました。ご質問いただければ、できる限りの回答はいたします。とくにブカレストの事情であれば、かなり正確にお答えできると思います。お待ちしております。

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